そもそも、タカムラの存在理由ってなんなんだろう？
大学生の時にワインと出会い、通学の電車の中でも分厚いワイン本を手放さないほどワインにハマってしまいました。卒業後、ボルドーでワインを学び、帰国後1996年にタカムラに入社。
「日本一のワインマンになるんだ！」と意気込んでいたものの現実は厳しく、当時の大阪ではワインはそれほど売れませんでした。「こんな筈じゃなかったんだけど…」と絶望を感じる中、運良く1999年にインターネットでワインの販売をスタートすることが出来、なんとかかんとか「日本一のワインマンになるんだ！」という希望を持ち続けることが出来ました。
お陰様で、ＥＣワイン部門は、楽天市場で大きな賞を10年連続で頂いてはみたものの、顔の見えないお客様が増えるばかりで、その実態を感じられない売上に虚無感を覚え、「そもそもタカムラの存在理由ってなんなんだろう？」「私がタカムラで働く理由って、何なんだ？」と自問する日々が続きました。
自分自身が楽しみ、お客様と触れ合える店舗にしていきたい。
自問する日々に耐えられなくなり、「もう自分の好きなように大阪の店舗を改装してしまえ！売上が下がろうが、利益が下がろうが、自分が楽しみながらお客様と触れあいながら、ワインを販売するのが一番大事だ！」という思いにいたり、2013年にまさに清水の舞台から飛び降りる覚悟で、「日本にはないダイナミックなお店を作るぞ！」と一念発起し、大改装しました。
時を同じくして、「なんでこんなにもレストランのコーヒーは不味いんだ？！」という疑問に抗えなくなり、「タカムラが最高のコーヒーを提供することで、タカムラにワインを買いに来るレストランの人達がコーヒーの美味しさに目覚めて欲しい！」「レストランのコーヒーを美味しく出来るのは、タカムラなんだ！」という思い（＝前向きな勘違い？！）で、カフェ事業をスタートしました。
タカムラにはまだまだ大きな可能性があると信じている。
あれから10年が過ぎ、お陰様でワイン事業、コーヒー事業とも大きく成長しています。そして、タカムラにはまだまだ私達自身も気がついていない大きな、大きな可能性があると日々感じています。日本のワインシーン、コーヒーシーンで常に「タカムラの存在する理由は、なんなんだ？」「私がタカムラで働いている理由って、何なんだ？」、そんなことを一緒に、真剣に考えてくれる仲間を探しています。 人生の豊かな一時を演出出来るワインとコーヒーに囲まれながら、共に悩み、共に笑える人と出会えたらと願っています。
